『手話・言語・コミュニケーション』№13発行
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2025年2月、研究誌『手話・言語・コミュニケーション』№13を発行いたしました。
13号の特集は、「ろう者とスポーツ」です。
スポーツ分野における手話言語とコミュニケーション、そしてろう者コミュニティやろう者アイデンティティの新しいあり方を探求する構成としました。。
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巻頭言は、国際ろう者スポーツ委員会のアダム・コーサ会長にお願いし、手話言語の法的認知とろう者スポーツについてご執筆いただき、日本語に翻訳し掲載しました。
また、ろう者とスポーツの関わりについて、身体的側面と精神的側面からそれぞれ研究者に執筆をしていただきました。身体的側面では、視覚・平衡機能等の能力や競技環境が与える影響について設楽明寿氏に先行研究をご紹介いただきました。精神的側面では、スポーツを行うきこえない人(デフアスリート)を対象に行った意識調査の結果、どのようなことが見えてきたか、門脇翠氏に考察していただきました。
そして、国際ろう者スポーツイベントには欠かせないものとなった国際手話通訳の状況と養成について、全日本ろうあ連盟国際委員会の通訳当事者及び養成を行う立場からご執筆いただきました。
さらに、現役のろう者スポーツ選手へインタビューを行いました。団体競技からはバレーボールの中田美緒選手、個人競技からはバドミントンの沼倉千紘選手と沼倉昌明選手に、当研究所の所長大杉がインタビューをしました。
その他、連載「手話とその語源:東北・九州」・「手話の歴史:千葉」・「ある人生:卓球とコミュニケーション)」・「ある人生:丸いままつらぬいて(新連載)」、寄稿「私の釣り人生と全国各地の魚の手話表現の違い」、書評『日本手話の歴史的研究』など、今号も盛りだくさんの内容でお届けします。
『手話・言語・コミュニケーション』No.13 2,200円(税込)
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